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nashwanさんのキャロット出資馬評価
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最初に断っておきますが、自分の血統診断は「井崎修五郎式」です。
どういうことかというと、血統から馬を選ぶのでは"なく"、選んだ馬の良い血統を見つけるというものです。
まずは直感ありきです。2006年9月24日 nashwan


No.54 ピノシェット05 牡 栗 4/11 ノーザンF (父 タニノギムレット BMS Storm Cat))

No. 評価項目 分  析  結  果
五代血統表 Graustark 4×5(父系)
母系HL:Maid of the Mint 7×86、他  FN:2/5-5/5

繁殖牝馬状態 三連産五番仔。母10歳の産駒。
04産は4/25生。04最終種付け日5/5。
05はキングカメハメハを種付け(⇒牡馬を無事、出産)
⇒04産が生まれて10日(第一発情)での種付けがややマイナス。
活力度    (当歳馬誕生時での両親の年齢なんぞ/ [  ]内が上限年齢)
父6[18] 母10[15] 父父20[25]
 母父22[25] 祖母17[25] 祖母父31[35]  ⇒クリア
配合   (X染色体経路上のクロス-ハートライン-に関して)
*本馬は牡馬なので母親について考察

ピノシェット05からみて六代母!にあたるSolanaは五代血統表上で
Sierra(=Sainfoin)の全兄妹クロス4×4。HL上ではSanda 3×3。
このSandaというのがHL上でPocahontas(1837)の2×2という無茶苦茶なクロスを持ちます。

で、五代母のSunny GulfはMineral 4×55のHL上クロス。
*Mineralの父母がPocahontas(1837)。

四代母Sunny CoveはHL上でSt.Angela 4×6。
*St.Simonの父母がPocahontas(1837)。

ここまではPocahontas(1837)を巡る非常に綿密な配合デザインを施されています。
#Pocahontas(1837)と表記しているのはUSA産のPocahontas(USA/1955)と区別する為です。
こちらのPocahontas(USA/1955)もラディガ・Alzaoの祖母、Tom Rolfeの母と凄い名牝なのですが。

流石にPocahontas(1837)ばかりに頼っては袋小路に陥ってしまいますし、
スタミナに依り過ぎがちです。そこで快速馬Dr.Fager
http://www.racingmuseum.org/hall/horse.asp?ID=61

をむかえて生産されたのが三代母のTurtle Cove。こちらもしっかりと
母の父Nearco内のMaid of the Mint(米スピードの祖、Spearmint母)のHLクロスを
6×4で作ることを忘れずに。
そして祖母ピンクタートルではDr.Fagerのスピードのもうひとつの源泉である
Canterbury Pilgrim 6×6を、Blushing Groomを配してHL上でクロスさせます。
そしてここでの更なる綿密さはSierra 67×6を同時にHL上で成立させることです。#Sierra 67×6(Sanda 78×77)。

斯くしてここにスピードとスタミナの両方を持つ、名牝ピンクタートルが誕生します。
##勿論、後付けかもしれませんがアメリカの配合師ならこれくらいの綿密さはやるだろうなと。ハッタリ的な意味合いもかねてこうやって書かれると「なんか凄いかも?」ってちょっとは思うでしょ(笑)。

肝心のピノシェットですが、こちらはStorm Catを配して
Flying Duchess(Galopin母) 6×6、Maid of the Mint 7×86のHLクロス。
Flying Duchessまでいくとクロスの効果は分かりませんが、Maid of the Mintで
ややスピード寄りといったところでしょうか?

#レディパステルはHL上でLady Josephine 5×56と
新たなスピードの導入に成功しています。
まぁ、何が言いたいかというと「母系のポテンシャルは高い」ということです(笑)。

ファミリーナンバーから見るTYPE 父/瞬発力2底力5、母/瞬発力5底力5
⇒軽さというよりは相手をねじ伏せるTYPEか
ニックス     Roberto系(ブライアンズタイム)とStorm Catの相性は良好。
厩舎     シルクネクサスでとにかく数をつかうイメージ。主戦騎手は秋山、幸、四位あたりか。仕上げはあまり上手くない印象も社台Gが(結果が出ていなくても)継続的に預託していること、元々、調教師が助手時代にはマーベラスサンデーやプレミアムサンダーなどの馬を手掛けていたことから今後に期待。
タニノギムレット 現役時代のパフォーマンスは強いの一言。シンボリクリスエスとは強さなら二枚は違うものを持っていたと思う。基本はマイラーなはず。
アベレージヒッターではないと思うが良質の筋肉が上手く産駒に伝われば。
育成場での初年度産駒の印象を聞くところによると
「気性の悪い仔が多い」。
二年目産駒ではそこを織り込んでの育成が出来るだろうし、気性の激しさを良い方向に持っていけることを願う。
カタログ立姿・DVD・測尺             立姿は○。DVDではトモの踏み込みの良さが特筆。BMS Storm Catにありがちな背中の固さ(一本調子)も大丈夫そう。前が後ろに比べるとやや弱い印象もまっすぐに振り下ろしているので大丈夫と判断。
測尺的にはコンパクトサイズも4月生まれだし、母親が小柄な馬なので大きく出て骨質が弱いケースよりは良いと判断。
10 総合評価
もちろん、ところどころにマイナス要素はありますが、それを上回るプラス要素部分に賭けてみる価値は多いにあると判断しての出資申し込みです。

 

No.60 ミスティーミス05 牝 栗 3/8 NF 持込(父 Black Sam Bellamy BMS Distant Relative)

No. 評価項目 分  析  結  果
五代血統表 Northern Dancer 3×4 Raise a Native 5×5
*HL:Mumtaz Begum 5×5 FN:4/4-2/5

母は英国3勝。GIII勝ち。
http://www.harvey-mayson.co.uk/xmistymiss.html

繁殖牝馬状態 *空胎明け三番仔。母8歳の産駒。
*初年度Selkirk牝馬、二年目Mujadil牝馬(生後直死,or死産)、三年目不受胎。
活力度    (当該馬誕生時での両親の年齢なんぞ/[ ]が考える上限年齢)
父6[18]歳 父の父24[30]歳 父母16[25]歳
母8[15]歳 母父19[25]歳 祖母19[25]歳 母母父30[35]歳
⇒クリア
配合   (X染色体経路上のクロス-ハートライン-に関して)
HL:Mumtaz Begum 5×5

祖母 Baino ClinicはHL上でMah Mahal 3×5が成立。
母ミスティーミスはHLにNasrullahを持つDistant Relativeをかけて
Mah Mahalと呼応させる形でMumtaz Mahal 5×5・7が成立。
で最後に素直にNasrullahをかけてミスティーミス05では
HL上にMumtaz Begum 5×5(Mumtaz Mahal 6×668)が成立。
*Nasrullah(=3/4)Mahmoud

少しずつずらしながらLady Josephineのスピード血脈を重ねてきた非常に
志のある配合といえます。
父Black Sam BellamyはSadler's Wells直仔ですし、父の母(Urban Sea)も
独の名門Aラインの流れを汲むので日本向きかどうかは疑問なのですが、
Urban Seaが内包する唯一といって良い軽さを持つNasrullahの血をHL上でクロス
させていることが日本適正をもたらしてくれるはずと判断しました。

↓HL上でクロスするMumtaz Begumの父Blenheim
http://ranchosanantonio.com/pic_database/jclicker/images/Blenheim2.jpg
が上手く再現されていると思う。

ファミリーナンバーから見るTYPE 父9号族 母4号族
父は瞬発力、底力ともに高いレベルの一族。母はやや底力より。
⇒Hペースを先行して粘りきるTYPEか。
持ち込み     母はタタソールズの繁殖牝馬セールで本馬を受胎した状態で04年に
55,000ギニーで吉田勝己氏に落札。
ポンドに直すと57,500で1ポンド170円として977.5万。

*ちなみにこの時に吉田勝己氏が落札した馬の最高価格馬は先日、セレクトセールで
産駒が2億で取り引きされたヴェイルオブアヴァロンです(約6,700万で落札)。

↓PDFですがこの時のミスティーミスのセリカタログです。
http://www.tattersalls.com/cat/december/mares/2004/1685.pdf

1月に日本着(北海道)。
**持ち込み馬は、今までは「買ってはいけない」の一番手でした。
それは、検疫期間が長く母馬のストレスが仔馬に無関係ではないと考えられます。
しかし、検疫制度が変わり、運動もさせることができるようになりましたから、
今は持ち込み馬も無視できないと思います。
昔は「馬産地=横浜」なんて馬もいたそうです。
厩舎     預託予定厩舎の梅田智厩舎ははっきりいって未知数も開業前厩舎に1600万募集馬の預託は期待の現れと判断。梅田智師の父はダイタクヘリオスなどを管理した栗東の梅田康調教師。
BLACK SAM BELLAMY http://www.faehrhof.de/splash.html
のDECKHENGSTEをクリックしてBLACK SAM BELLAMYの現役時のレースをまとめた
”プロモ”が見れます。
ニックス         Sadler's Wells × 母の父 Habitatの配合からは
Dance Dsign 愛オークス
Barathea 愛2000ギニー、BCマイル
キングオブキングス 英2000ギニー
キロフプリミエール *シーザリオ母

代は一代ずつずれていますが、このニックスは有効だと思います。
10 カタログ立姿・DVD・測尺 特に問題点は見当たらず。もう少し、脚は長いと思っていたけど。
11 総合評価
年内満口は無いと思いますので、育成状況を見てみなさんとご一緒出来ることを期待しております。
12 コバクンさん
コメント
2006年
9月27日
資金の関係で2頭にしたかった。60と38が次点で見積り金額 2000VS4000の戦いでした。 最後の決め手は、デルタタイプVsインパクトタイプです。

◆60は柔軟性がありますが、筋肉の質から瞬発力に欠ける可能性が高いと判断しました。ただ馬はこれから良くも悪くも変り(ここが血統だと思っています。)筋肉が良い方向に変化する可能性もありと思っています。
1600万なら牝馬路線で勝ち星1勝以上はいける。
なぜ、1口も買わないか?これは自分の馬見との戦いで走ったら反省するためにどのクラブも1頭心のライバル愛馬を持つためです。馬見を鍛えないと・・・

◆38番
この馬は運動神経が良いので中距離で3勝は行ける。あとは良い方向に向かうか?(血統が?)ブラックタイプがラフィアンより多いからOKと判断。
それにハートが良くとスライドが長ければ3冠レース出走の可能性があるので夢を掛けました。

大切なのは、なぜこの馬が走らなかったか?走ったか?愛馬で分析することが大事ですね。
過去の引退した愛馬の数だけ馬見は成長しますから・・・
なんせデヴューから引退まで付き合う馬主は最高に楽しいですよね。
13 nashwanさん
コメント
2006年
10月1日
下のロバクンさんの書き込み(60番と38番)は要傾聴ですね。
自分もなるべく欲しい馬を絞るように心掛けています。

60は血統的評価からも「瞬発力に欠ける(その分粘り込むパワーはある)」という判断を下したので『馬体派も血統派も正しい道?を進めば同じところに辿り着く』という意を強く持ちました。正しい道?で辿り着いたところが何処かは神のみぞ知るところですが。

血統屋の診断では38は母系のPleasant Colony、Stage Door Johnnyという種牡馬が強い心臓を伝える因子を持っていますので心臓が良い可能性はおおいにあると推測できます。
*心臓を作る染色体は♂の場合は母側からのみ伝わります。
母、母父母-母父母父母-母父母母、母母-母母父母-母母母という風に。

       

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